遺書

1冊まとめてエッセイにするのが夢です

食べてるときは忘れられる。

どうも〜

 やめようと思ったのに戻ってきちゃったよ。

お父さんが死んだ。

まじか。死んだって書くとアレだけど、息を引き取ったとか、亡くなったとか。

今かよー。と思った。でもなんとなく、今なんじゃないかという気も少しあった。

土曜日に千葉の幕張メッセ、12:30頃、サマソニでホルモンを待ってるとき。いい風だねぇ〜とかあの人混みの中に飛び込んだら危険だよとか言いながら、先輩から「マツコ怪我の写真見せてよ」と言われたとき。あったかな〜?去年の10月のグーグルフォトを探そうと思そうとしたら、お母さんからラインが来てた。「お父さん頑張ったよ。実央と拓矢も気をつけて帰ってきてね」と。え?

ん?んん??お父さん頑張ったよ??ん?

遡ると11時、けいじから「お父さんがさきほど、息を引き取りました。」とメッセージが入ってました。

マジかー。。なんかそわそわして、受け入れられなかった。

ちょっとそういう事もあるのかもしれないと朝頭をよぎったりはしたけど、大丈夫だと思った。

正直ラインを見て、「今?」って思った。

フェス楽しみたかったのに。楽しみにしてたのに。先輩たちと遊ぶのいつも楽しみにしてたのに全然遊べなくて今度こそはって思ってたのに〜!!!!!

残念。

まぁこの気持ちのままフェスを楽しめる気もしないし、なんかフワフワしちゃって、自分これでいいのかな?という気持ちが消えない気がして、

何もできることがないのならここに居てもいいけれど、そういう事でもなくて何か準備とか必要なことがあれば帰ろうかと思ったら、お母さん的には帰ってきてほしいとの事だったので帰ることにしました。フェス行くのかねてからの夢だったんだけど。ビーチステージの砂浜でお昼寝したかったなー。そして夜2時のサカナクションを見たかった。すごく残念。家でライブ配信を見よう。

 

結局その事は先輩に言ったら「マジで?!早く帰った方がいいよ!」とのこと。出口まで送ってもらって駅から電車乗って今新宿発のバスなんだけど。

 

こういう時は、吉本ばななを読んだらいいのかなー。

 

お父さん、takesouちゃんたちの将来が楽しみだったね。大きくなる双子ちゃんを見たかったよねぇ。

直近で言えば、みおの結婚式も楽しみだったよね。というか、まだ相手がいないんですけど。

「娘さんを僕にください!」ってやつ、あれお父さんにやってほしかったなぁ。泣ける、もう出来ないのかと思うと。実央の旦那さん見たかったでしょ?というか、彼氏時点からだけど。

 

あとは、会社も色々やり残すことがあったよね。よく、元気になったらああしたいこうしたいって言ってたよね。お父さんが社長になって、10年近く?引っ張ってきた会社だもんね。そうやって、みおやけいじや拓たちを育ててくれてありがとうね。お父さん、コストコ行けなかった?ね。

 

だけど最後に、たけや兄ちゃんがゴロゴロお家で寝転がって笑ってる動画を見られて良かったね。会社じゃ神妙な面持ちでいつも気を張り詰めてるみたいで心配だったからって言ってたよね。

 

この8月はお父さんの人生のフィナーレだったね。エンドロールというか、いろんな人が病院に来てくれて楽しかったね。身体的には辛いけど、精神的には満たされてるって言ってたなぁ。まさか8月に死ぬとは思わないから、なんか‥‥。いつ死ぬとか分かんないじゃん。もう一年くらい、大丈夫なのかと思っちゃったじゃん。冬とか越せたり、オリンピック見れたり。車椅子でも出かけられたり、調子がいい時に家に帰って映画上映会やってケンタッキーやピザを頼んで食べたりとか、新しくリフォームしたキッチンを見たりとか、そういうことがしたかったって言ってた。

 

すみれちゃんの本にも書いてあったけど、人がなくなるのは偶然なんかなくて必然なんだね。

亡くなるというのは、その人の現世でやる事が終わったからで、早いとか遅いとかそういうのは関係ないって言ってた。

お父さん、もうやる事終わったんだねー。

いいなー。

 

でももっとやりたい事あっただろうね!

 

でも人生なんてそのくらいでいいんじゃない?

 

やりたい事がいくつも溢れてて、やりきれないくらいが‥。

上で書いた他にも、お父さん、杖をついてでもお母さんと旅行に行きたいって言ってたし、私たち家族とも香川にうどん食べに行きたいって言ってたよね。あと定年後何したいか聞いたら、軽のワゴンに乗ってつりをして暮らしたいって言ってたよね。それお母さんに言ったら「お母さんはどうするの?」って言ってたからお父さんに言ったら「一緒に行くじゃあ行ってもいいけど」って言ってたよね。たくの行く末も気になったよね。笑 けいじは結婚するまで少しかかるかもしれないけど‥! 色々。まぁ色々、思い残す事、見られなかった事、楽しみにしていた事、あるでしょうよ。

 

だけどお父さんの役目はもう終わったんだ。身体的には辛いけど精神的には満足してるって言った時、あーお父さんが他にやった方がいい事って、特にないのかも。って思ったんだよね。あとは元気で少しでも長生きしてもらうというか。

 

7月はお家にいられたから良かったね。救急車で運ばれてヒヤヒヤしたりしたけど、いつからお家にいたんだっけ。あれがお家最後になっちゃったんだね、結局。

 

みおがお父さんと似ているところは、やたらと真面目なところと、人の気持ちがわかるとこ。

名前の由来を聞いた時「実りのある人生を歩む?、央い心を持った人になってほしい」って言ってたかな。そのときに、私が生まれたときライオンみたいに丈夫な子だったらしくて、ライオンみたいに強いくて優しい子になってほしいなぁって言われて、今でもそれは私の芯になっているよ。